カメラを止めるな!(通称・カメ止め)をツタヤでDVDレンタルしてきました。旬が過ぎた感はありますがまだ見ていない方はぜひ見るべき作品です!
冒頭37分のワンカットシーンは正直つまらない
冒頭からいきなりワンカットシーンが始まります。話題になったので分かると思いますが、カメラ一台で37分間ぶっ続けで物語が進んでいきます。
がしかし、ここがつまらん!
いわゆるゾンビものなのですが「なんでこの人は襲ってその人は襲わないの?」とか「そこ執着せずに早く逃げろよ」などツッコみたくなるシーンが満載でした。
なぜこんなに人気なのか分からないくらいでした。
冒頭を超えると面白さが見えてくる
途中で見るのをやめようかと思ったくらいですが、40分を超えたあたりで物語の本筋が見えてきて「なるほどね」と思わされます。
クスッと笑えるシーンや、板挟みになる冴えない主人公に同情したくなるシーンもあり、この辺りで人気の理由が分かってきました。
分かってても面白い後半の展開
映画後半になると冒頭のつまらなさの伏線回収に入ります。単純に伏線を回収するだけでなく、その上でさらにビックリするような展開も待っていました。
ここは大切な点で、「実はこういうことでした~」で終わるのではなくそれを成立させるための綱渡りもまた面白いように作られています。
ちなみに後半のアノ人の暴走は爆笑しました。笑
ラヂオの時間に似ている
リアルタイムで物語が進んでいくという点では三谷幸喜さんの映画「ラヂオの時間」に似ています。それを思い出して調べてみると、上田監督自身が「カメ止め!」を作るうえで影響を受けた作品に「ラヂオの時間」を挙げていました。
イニシエーションラブにも似てるかも
最後にどんでん返しがあるという点では松田翔太さん&前田敦子さん主演の映画「イニシエーションラブ」にも少し似ています。
こういう手法はやりつくされていますが、それを分かった上でなお楽しめたので「カメ止め!」はオススメできます。放送時間は約95分と映画にしては短めなので忙しい方でも気軽に見ることが出来ます。
最後に 安っぽさがまたいい
カメ止め!は低予算で作られた映画で大ヒットしたこともここまで話題になった理由の一つです。しかし低予算を感じさせないほど映画は作りこまれています。
さらに低予算を感じさせたい(であろう)所では低予算を感じさせるような作りになっているように感じました。その小さい枠の中でも必死に行動する人たちを頑張れ!と応援したくもなります。
ネタバレを控えるため「なんのこっちゃ?」という感想になってしまったかもしれませんが、ぜひネタバレなしで「カメ止め!」を見てみてください!