比較的新しい漫画で10巻以下の読みやすいオススメをご紹介します。
ブルーピリオド

2020年2月時点で6巻まで出ています。(連載中)
あらすじ
いわゆる陽キャでウェーイ系の主人公・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日高校の美術室で一枚の絵に心を奪われた。
八虎はその衝動に心を動かされ美術の世界へ足を踏み入れることに。
そこに待ち受けていたのは美しくも厳しい現実だった。
本気で美術にのめりこんだ八虎は美大の最高峰、東京藝術大学の合格を志す。
おもしろポイント
ブルーピリオドは例えるならスポ根美術漫画です。
”好きなことをやる”辛さ、表現すること・自分を曝け出すことの怖さも描かれており、多少なりとも表現にかかわる人にはズンとくる名言も多いです。
この漫画はアフタヌーンに連載されていますが、スポ根・青春そして友情・努力・勝利の要素がありジャンプの王道っぽい漫画になっています!
読めば何かを始めたくなる!超話題の伝染性青春漫画
というこの漫画のキャッチコピーがあるのですが、まさに今からでも新しいことに挑戦したくなるような、走り出したくなるような衝動に駆られます。
呪術廻戦

2020年2月時点で9巻まで出ています。(連載中)
あらすじ
主人公・虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)は体力・運動神経がバツグンな普通の高校生だったが、ある出来事をきっかけに”呪物”をその体に宿すことになった。
※呪物…人々の呪いがこもったもの
呪術師の世界に足を踏み入れた悠仁は、呪術師を育てる学校・東京呪術高専に編入し、仲間の伏黒(ふしぐろ)や釘崎(くぎさき)らと共に呪物退治に臨む。
おもしろポイント
アニメ化も決定しておりジャンプの看板漫画になりつつあります。
呪術廻戦は3つの漫画の良いとこ取りという説明がふさわしいかと思います。
設定は東京喰種、世界観・ストーリーはBLEACH、魅せ方はハンターハンターです。
主人公が呪物を体に宿すのはまんま東京喰種ですし、呪物退治はBLEACHのホロウ退治です。
そしてナレーションや絵はハンターハンターに影響を受けていると感じました。
呪術の幅が広いため、ハンターハンターのように色々な能力が登場する点もポイント。
ダークファンタジーに分類され、王道のバトルものですがいつ主要キャラが死んでもおかしくないような不穏さも秘めています。
単純な勧善懲悪・予定調和で終わらず、また”少年ジャンプ的イデオロギー”とは少し違った作風のため大人が読んでも楽しめること間違いなしです。
あせとせっけん

2020年2月時点で6巻まで出ています。(連載中)
あらすじ
化粧品&お風呂用品メーカーに勤務する八重島麻子は幼いころから人より汗っかきでコンプレックスを抱いていました。
ある日、同社の名取香太郎に
「君の体臭は素晴らしい。これから毎日一週間、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と宣言されました。
香太郎はせっけんの新作を開発しており、麻子の体臭がそのヒントになるとのこと。
麻子は恥ずかしながらもそれほど嫌でもなく...と恋愛に発展していきます。
おもしろポイント
あせとせっけんは例えるなら大人版『君に届け』です。
あの甘酸っぱい高校生の感じが、そっくりそのまま大人の舞台で繰り広げられます。
恋愛に慣れておらず相手にどう思われているのか・どう接していいのかと戸惑う麻子。
モテるけど仕事ばかりで恋愛から遠のいていた香太郎。
ふたりが織りなす純愛のラブコメとなっています!
マイホームヒーロー

2020年2月時点で10巻まで出ています。(連載中)
あらすじ
主人公・鳥栖哲雄(とす てつお)はおもちゃメーカーの営業マン。
娘・零花が大学入学を機に一人暮らしを始め、妻・歌仙と平凡に暮らしていた。
しかし哲雄は、零花の彼氏で”半グレ組織”の一員である延人とトラブルになり殺害してしまう。
哲雄は死体を処理して証拠隠滅をし、零花を巻き込まず日常に戻ろうとするが、半グレ組織は鳥栖家にたどり着く。
例えるならデスノート
この漫画、例えるならデスノートです。
「ノートに名前を書かれた人間は死ぬ」ほどぶっ飛んではいませんが、
平凡なサラリーマンが半グレ組織にかかわってしまい、あまつさえ殺してしまう。これもなかなか現実離れした物語です。
しかし主人公の考え方、敵の行動、登場する知識などは本物で緊迫感があるため話に引き込まれます。
また、主人公が敵にどんどん追い詰められ、それと同時に敵を追い詰めていくという構図もデスノートを彷彿とさせます。
おもしろポイント
マイホームヒーローの特徴は、スリルです。
哲雄が延人を殺害するシーン、半グレ組織が鳥栖家に乗り込み尋問するシーン。
そして哲雄がピョーンするシーン、カチャするシーンなどなど...(※ネタバレ防止のため擬音で)
絵の表現力も高く、人物の心理描写も精緻でかなりスリル満点です。
現在、第二部という区切りなのですが飽きやマンネリがくるどころかドンドン面白くなっています。
血の轍

2020年2月時点で7巻まで出ています。(連載中)
あらすじ
具体的なあらすじはあえて控えます。
過保護を通り越した毒親である静子と、
母親に縛られつつもそこに少しの心地よさと、反抗したらもう愛されないのではという恐怖心を抱く静一。
そんな中学生の静一と母親・静子の関係を軸にした物語です。
おもしろポイント
血の轍の特徴は、不穏さですね。
何気ない日常から既に、言葉にし難い不穏さが漂っています。ベットリまとわりつくような。
そして物語が進んでいくうちにそれは顕在化されていく、だけどまだ底は見えない。
読んでいて気持ちいいスカっとする話ではありません。
しかし人間の本能的な怖いもの見たさならぬ気持ち悪いもの見たさに訴えかける作品です。
作者は『惡の華』で有名な押見修造さんです。これを聞くと「あ~想像できるかも」と思う人もいるでしょう。
まとめ
ということでオススメ漫画5作品をピックアップしました。1巻だけでも読めば引き込まれること間違いなしです。
もうすぐ10巻を超えそうなものも多いですが、そこはお許しを。笑
他にも紹介したい漫画はいろいろありますが、また別の機会に!